あれ、こんなところに猫がいたっけ?
ゴッホにラファエロ、レンブラントなどの名画に書き込まれている猫たち。 巨匠たちのタッチにちゃんとなじんだ猫たちが「入り込んで」います。つまり、表紙裏説明の言葉を借りれば、泰西名画傑作パロディー集、な訳です。15cm各の小ぶりな手のひらサイズの版形の可愛らしさもいいですね。 原題はCats of the Mastersなので、邦題の「しのびこむ」というよりは「堂々と」中心的画材になっている猫もありますが、「しのびこんで」しまった絵の方がなんだか自然で「新作発見!」のようです。例えばレンブラント「服地ギルドの名匠たち」の目線の先には・・・とか、ゴッホの「ひまわり」に溶け込んでいる黄色い猫とか。クリムト「接吻」の足元で注意を引こうとしている猫、表紙にもなっているモンドリアンの絵の猫などは、「猫ならやりそう」な情景で猫好きはきっと嬉しくなります。 本物の絵の方を知っていればより楽しいけれど、なんとなく知っているだけでも猫が好きなら十分楽しめます。絵によっては見開き頁にまたがってしまって、全体がわかりづらいのがあるのがちょっと残念。 猫好き、または絵画好きで猫好きのお友だちへのプレゼントにもなりそうな一冊です。
CATS of the MASTERS
ゴッホ、マチス、レンブラント、ピカソ、ラファエロ、ボッティチェリ……。 名画と謳われる巨匠の絵の中に、ちゃっかり入り込んだ猫たちの画集です。 逆さまの帽子の中に入って空に浮かんでいるマグリットの「猫」とか、 人間たちが去った後の深夜のレストランのテーブルの上に乗ったエドワード・ ホッパーの「猫」とか、アルルの家の中を占領しているゴッホの「猫」とか、 弱冠の違和感があるとはいえ、見ていて愉しいミャア画(名画?)です。 残念なのは、絵が頁の見開きにまたがって置かれていたりするので、見づらく なってしまったところです。本のサイズをもう少し横長にするとか、一頁に絵 がうまく収まるようにして欲しかったにゃ。 カバーの表紙にとられた絵は、モンドリアンの絵をキッチンの床と勘違いして 入り込み、ぺたぺた足跡を記したところをキャッツ(キャッチ?)された「猫」 です。筆者が絵の中の「猫」に、「あちゃあ。真っ白に磨いた床がこれじゃあ 台無しだ。絵画侵入罪で現行犯逮捕だ」と言うと、「だって、白があんまり さびしい気がしたからね。こうしたほうが芸術的かなと、吾輩、考えたわけ」 などとネコント(寝言?)を言うてましたが。 「猫」版・パロディー画集の試み。北斎や広重、写楽などの日本画でやっても 面白いんじゃないかな。北斎の有名な富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」の絵 (前景に波濤と舟、後景遠くに富士山が見える絵)なんかだと、「猫」は どこいら辺にしのびこむのかな? にゃーんて(なーんて)、あれこれ 思い描いてみるのも愉しいです。
もっと大きいサイズ希望ですが…
知人の勧めで あまり期待せずに買いました。コラージュのようなものかと思ったら大間違い! ちゃんと絵のテイストに合った猫達が名画の中にいるのです。まるでオリジナルのようです。ゴッホ、クリムト、ムンクのあの有名な絵にも、実は猫がいたのですよ(笑)。猫好きでなくても楽しめます。 私はマグリットが好きなのですが、この本のタイトルを知らずに見たら「あら、こんな作品もあったのね」と思うほどのリアルさです。 もっとサイズが大きければ…カレンダーもあったらいいのに…せめてハガキぐらい出してくれても…などなど、この本を愛するが故の要求は尽きませんが、これぐらいのサイズでこっそり見て楽しむというのも いいのかも知れません。
河出書房新社
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